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成年後見制度への取り組み

《私が成年後見制度に取り組むきっかけ》

今、障害者や引きこもりの子を親が面倒を看ている家族が大勢いらっしゃいます。親が徐々に高齢化してゆき、この先どうなるかが社会問題として取り上げられ、8050問題などと呼ばれることになりました。私は司法書士になる前から自分のこととして、「親なき後の子問題」を真剣に考えており、成年後見制度にその解決を見いだしたいと思うようになりした。

《成年後見制度への批判》

現在成年後見制度を利用してひどい目にあった、こんなはずではなかった、などという批判の声があり、そのような書籍も出版されています。その内容は、成年後見人になった専門家がちっとも本人と面会してくれない。本人のお金が自由にならない。高額の報酬を取られている、などというものです。多くの人が成年後見制度を利用するきっかけは、銀行の預金がおろせずに成年後見制度の利用をすすめられたなどで、充分な理解をしないまま申立をして上記のような後悔をすることが発生しています。成年後見制度は本人の権利擁護の制度であるはずなのにこのようにマイナス面が強く意識されるのは大変残念なことです。

《相談は制度のメリット・デメリットをすべてお話しします》

成年後見制度は一度申立をするとなかなか撤回ができません。利用をする前に、後悔しないように制度への充分な理解が必要だと考えています。裁判所に相談に行っても相談時間は約20分で、申立書類などの説明で終わり実質的な説明までは至りません。きたなら司法書士事務所では司法書士が平均1時間以上の説明及びカウンセリングをし、メリット・デメリットへの充分な理解をしていただいた上で、利用の判断をしていただいています。

《成年後見人として》

現在 私は自立生活が難しい方や 且つ生活保護の経済的に苦しい方、障害がある方など、複数の方の成年後見人(保佐人、補助人)をしております。月一度は面会し、ご本人が何どのような人生を歩んでいらっしゃったのか、何を望んでいらっしゃるのかなど、出来るだけ本人の気持ちになって活動するようにしています。成年後見人は家庭裁判所が審判で選任しますので候補者が必ずしも選任されるとは限りませんし、人によって合うあわないもあるでしょう。私が成年後見人で良かったといっていただけるよう日々努力する所存です。

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